日本での看護師不足問題

少子化で看護師の担い手が少なくなっていること、反対に高齢化で医療を必要とする人が増加していることで需要と供給が成り立たなくなっていること、そして看護師の労働環境が良くないので辞めてしまう人が多いこも原因として挙げられます。看護師の労働環境が良くないというのは、とにかくこの仕事が大変ということです。日勤、夜勤をこなさなくてはならないので生活リズムが不規則になりそれが元で体調を崩してしまう人もいます。そして仕事内容も、人の命に関わるものなので緊張感が他の仕事とは違います。自分のミスで患者の命が左右されてしまうこともあるのです。また、患者の身の回りの世話、看護を行うので力仕事もあります。そのため、精神的にも肉体的にも負荷のかかる仕事なので、どちらもタフでなくては続かない仕事です。これは日本だけでなく世界中どこの国でもそうなので、日本だけでなく世界的にみても看護師の数は不足しています。最近では日本は看護師不足の問題の解消のために、外国人看護学生の受け入れを行っていますが、その看護学生の母国(主にインドネシアやフィリピンなど)も看護師不足問題を抱えています。しかし、自国では賃金が安いため、より稼げる日本やその他の海外へ仕事を求めて移動してしまいます。しかし、日本国内での外国人看護学生の看護国家試験の合格率は毎年10%前後と、決して高くはありません。試験が日本語であることが難易度を上げているのですが、日本国内の看護師不足問題を外国人看護師で解消するにはまだまだ課題があります。